私はみかんの山だけでいいからたらふく食べたい、と思ってた ぐだぐだ | 2009-04-22 Wed

小さい頃、絵本を読むのが大好きだった。14匹シリーズ（正式なシリーズ名は忘れた）とかぐりとぐらとか、おだんごぱんとか、てぶくろとかがらがらどんとかすてきなさんにんぐみ（？）とか、バスケットから好きなものが出てくるやつだとか、他にもいろいろ。
絵本じゃないけど、いやいやえんのくじらとりの話とか、りんごの山だみかんの山だにのぼって、いやしんぼなせいで腹つっかえちゃった子の話とか、こぐまのこぐちゃんの話とか好きだった。くすりやさんにきたおばけっていう作品よく覚えてる。中身は忘れたけどコールタールのおばけの話とか、タイトル忘れたけどなんかきつねとたぬきの話とか。
エルマーとか読んだ時も思ったけど、なんかこう、冒険に出る前にナイフや食料や地図をリュックにつめる描写が大好きだった。くじらとりとか、あの船作っていろんな物積み込んで、っていうあたりすごい好き。
あとはなんかおいしそうな物が出てくる話好き。食いしん坊だから。お話の中の、おいしそうなご飯に憧れたもんです。

小学校低学年くらいまでは、そういう類の本は惜しみなく与えられたし、与えられたものはすべて読んでた。それがだんだん、与えられる物を読まなくなっていって、かといって自分から買ってくれと頼むでもなく、数行で放置された本が棚を埋めていって。読んでなかったわけじゃないけど、かなり選り好みするようになったんだろうと思う。
小学生の頃、本は親が買ってくるものであって、自分で買う物じゃないと思っていた。

一番最初に、本屋へ行って、自分で読みたいと思って自分で手に取って買ってくれと親に頼んだ本が、岩波文庫の古事記だった。確か、古事記がどんなのか知りたいと言ったら、福永武彦の古事記物語を買ってきてくれて、でもそれでは物足りなくなったからだった気がする。
受験関係のごたごたで空っぽになりかけた時に、これがなかったらどうなっていたんだろうと思うと、ちょっとうすら寒く感じる。それがいまやこんな所にいるのだから、私はラッキーだったんだな。と思わなきゃやっていけねーよちくしょう。